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江東区民向け公開講座「首都圏低平地の防災問題を考える!」を開催しました

江東区民向け公開講座「首都圏低平地の防災問題を考える!」を開催しました

日 時:2015年1月31日(土)14:00~17:15(開場13:30)
場 所:江東区文化センター 6階 第1~3会議室

イベントレポート

 

 土木学会関東支部主催、江東区後援により、土木学会創立100周年記念事業の一環として、江東区民向けの公開講座を開催しました。首都圏の低平地において発生が危惧される地震、液状化、高潮、洪水の自然災害に対し、「今、何をすればよいか!」を地域住民の皆さんと一緒になって考えました。当日は、寒い中、42名の参加がありました。

 第一部では、中央大学 平野 廣和教授より、江東区内を歩いて撮影した写真を交えながら、どのような場所に災害の危険性が潜んでいるかを、そして、近年の地震災害のトピックとして長周期地震動、受水槽の被害について、わかりやすく講演いただきました。次に、関東支部タスクフォース 低平地の災害分科会主査である土屋 信行氏より、オリンピック開催に向けて都内にて現在進行中の建設プロジェクトや将来の計画について講演いただきました。

 第二部では、参加者から事前に受付けた防災の質問に関して、平野教授、土屋氏をパネリストとしてパネルディスカッション形式で討論する試みをしました。

 会場では、区作成の水害ハザードマップ、防災マップの配布や江東デルタ地帯の地形が分かる立体地図を展示し、自宅の水害危険性を一目で把握してもらえるような工夫をしました。通路には、中央大学の卒業・修士論文の研究成果をポスターで掲示しました。

 参加者からは、地震や液状化だけでなく、特に「水害」に対する危機意識を強く持ったとの声が聞かれました。また、地震が発生した後、洪水になるとどのような被害になるかなど、東日本大震災を踏まえての質問もあり、区民の防災意識の高さが伺えました。

 土木学会関東支部では、昨年の3月、墨田区を皮切りに、江戸川区、文京区、江東区において、防災に関する公開講座を開催してきました。参加していただいた区民の皆さまに、心より感謝いたします。今後もこうした講演会などのイベントを通じ、一般向けに広く、防災・減災に関する情報を発信していく所存です。