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平成25年度 東北支部特別行事(防災に関するシンポジウム)が開催されました

平成25年度 東北支部特別行事(防災に関するシンポジウム)が開催されました

2013年12月6日 16:00~19:30
仙台市情報産業プラザ 多目的ホール

イベントレポート

 

平成25年12月6日16時より「せんだい情報・産業プラザ 多目的ホール(AER)」にて、「東日本大震災と復興」~復興まちづくりの加速、合意形成は行政主導から住民主導へ~」と題して、防災に関するシンポジウムを開催しました。

東日本大震災による甚大な被害は、正に土木施設づくりに携わる多くの研究者ならびに技術者に衝撃を与えたところであり、東日本大震災に関する東北支部合同学術調査委員会(土木学会、地盤工学会、日本地すべり学会、東北地域づくり協会、日本コンクリート工学会、日本建築学会ならびに日本都市計画学会の各東北支部)の報告にもあるように、今後の防災対策のあり方、土木施設づくりのあり方、そして地域づくりのあり方が問われています。

今回のシンポジウムでは、これらの調査報告を踏まえた中で、今、正に加速し始めようとしている「復興まちづく」に焦点をあてた議論を行い、230人もの方々に来場いただきました。

またあわせて同会場にて、「東日本大震災と復興」と題してパネル展を開催しました。

 

◆基調講演ならびにコーディネーター

 『復興まちづくりの推進のために ~安全性と街の魅力、そして持続可能性~』

 東北大学 災害科学国際研究所 情報管理・社会連携部門准教授 平野 勝也様

◆パネラーの皆様

  以下の方々にご参加いただき、復興まちづくり現状と課題、そして今後の展望について意見交換を行いました。

☆国土交通省 東北地方整備局 建政部 都市調整官           脇坂 隆一様

 「防災集団移転促進事業」「土地区画整理事業」「津波復興拠点整備事業」の事業推進上の解決策や工夫などの聞き取り調査結果を報告いただいた。

☆東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻専攻長・教授       小野田泰明様

 復興まちづくりを加速するためには、「土木と建築のコラボレーションの重要性」、「土木と建築も含めて一体的に考えることで良質な空間が出来るだけではなく、出来上がる街のイメージがし易くなり合意形成も進む」。その辺の切り口からお話をいただいた。

☆気仙沼市震災復興市民委員会リーダー((株)気仙沼商会 代表取締役社長)    高橋 正樹様

 市民の方を代表して気仙沼震災復興市民リーダーの高橋様にご参加いただいた。気仙沼市では、現在防潮堤の問題がクローズアップされているが、市民からの目線として、防潮堤問題を越えて」、「市民主導の合意形成とは」、等をテーマにお話をいただいた。

☆パシフィックコンサルタンツ(株)マネジメント事業本部東北マネジメント事業部     安本 賢司様

 震災直後から現場事務所を開設し、その事務所の責任者として地元に常駐している技術者のお一人。今回は、復興事業を進める上での合意形成の課題など現場の苦労話をお話いただいた。