関西支部から「どぼくカフェ」が誕生しました
「土木」は如何にあるべきか、土木技術者だけでなく一般市民を交えて議論し、それらに関する情報発信を行っていく場として、1990年の土木の日に「FCC(Forum Civil Cosmos)」が設立されました。「どぼくカフェ」は、このFCCを母体として、年数回にわたり展開してきておりました。この土木カフェが、関西支部発信の行事として、光栄にも土木学会100周年記念事業の市民交流事業の一つに選ばれました。
関西支部では、年間を通じた土木の日行事として、年数回の「どぼくカフェ」を実施しております。どぼくカフェは閉鎖的な空間ではなく、市民に対してオープンな空間で話題提供をするものであり、開催場所は商店街や駅前空間、役所前など、市民が往来する場所を選定しております。
今や全国に展開し、その奇抜かつ斬新な企画アイデアは、多くの学会員、市民が知るところとなりました。関西支部でも100周年の記念事業として、元祖「どぼくカフェ」を見せるべく、まさか!の企画を多数展開いたしました。ここでは、100周年の平成26年に実施した関西支部土木カフェの内容を紹介します。
第1回(通算第14回)どぼくカフェ/モノレールトークカフェ
フロアアテンダントが語るモノレール
-
■ 日時
2014年9月11日(木)
■ 会場
大阪モノレール 万博記念公園駅
コンコース■ 内容
土木学会全国大会期間中に、大阪モノレール万博記念公園駅のコンコースで開催されました。駅改札口でフロアアテンダントさんが素敵な笑顔を見せてくれていたり、日本のモノレールの中でも営業路線が日本一長かったりと、実は人に自慢したくなる「大阪モノレール」です。講師は、2003年のフロアアテンダント立ち上げのころから活躍されているアシスタントマネージャー澤みゆきさんです。澤さんより、アテンダントのお仕事、育て方、お仕事のウラ側など「へえ~」というようなトリビアなネタをご披露いただきました。会場ではこの他、土木学会100周年事業「市民普請」の予選を通過した大阪府の3事業に関するパネル展示やモノレールグッズの販売も実施しました。
-
■ 参加者数
約60名
■ 講師
澤みゆき
(大阪モノレール アシスタントマネージャー)■ 告知物
FCCフォーラム どぼく+ハンズ
-
■ 日時
2014年10月10日(金)から11月30日(日)まで
■ 会場
東急ハンズ梅田店 10F HANDS CAFE
■ 内容
第2回から第6回(通算、第15回から第19回)は、FCCフォーラムとして、東急ハンズ梅田店との共同で「どぼく+ハンズ」を約2ヶ月にわたり開催しました。
このうち、第3回は、土木学会創立100周年事業実行委員会の主催で開催された「土木コレクション in 大阪ステーションシティ」の一環として、大阪駅北ヤードの再開発で誕生したグランフロント大阪と大阪駅を結ぶ地である大阪ステーションシティ「時空(とき)の広場」で開催しました。 -
■ 告知物
東急ハンズ梅田店において、土木に関する企画展示を約2ヶ月間常設しました。目の前で見たことのない、あの高速道路・鉄道の標識やマンホール、また建設会社のヘルメットを展示するとともに、土木にちなんだカフェメニューが期間限定で登場しました。また、期間中、土木に関するグッズ販売の他、国道、廃道、凸凹地形などのマニアによるトークイベントもどぼくカフェとして4回実施しました。
第3回の土木コレクション会場での土木カフェは、2010年に鋼トレッスル橋からPCエクストラドーズド橋に生まれ変わった余部橋梁に関わる空の駅、道の駅について、余部の事業を自治会長と二人三脚で引っ張って来られた自治体職員、そして土木技術者より紹介いただきました。
どぼく+ハンズ企画に関し、日本建設業連合会関西支部のご協力を賜りました。建設会社へご連絡いただき、以下の各社からヘルメットをご提供いただきました。
ヘルメット提供協力会社
青木あすなろ建設/淺川組/淺沼組/新井組/安藤・間/岩田地崎建設/大木建設/大林組/大本組/奥村組/奥村組土木興業/オリエンタル白石/鹿島建設/熊谷組/鴻池組/五洋建設/佐藤工業/清水建設/西武建設/錢高組/大成建設/大鉄工業/大日本土木/大豊建設/竹中土木/鉄建建設/東亜建設工業/東急建設/東洋建設/戸田建設/飛島建設/西松建設/日本国土開発/深田サルベージ建設/フジタ/不動テトラ/北都組/本間組/三井住友建設/村本建設/名工建設/森組/森本組/矢作建設工業/りんかい日産建設/若築建設
また、ご来店のお客様にお持ち帰りいただけるマンホールがデザインされた紙コースターを作成いたしました。作成にあたっては、連絡会議委員の政令指定都市および開催府市(大阪市・京都市・堺市・神戸市・大阪府)にご協力いただき、マンホール図面の提供いただきました。
その他、道路標識を模ったパンケーキやセメントジュースなど、およそ雰囲気、客層に不釣合いな展示物、カフェメニューがCAFEを彩りました。勇気をもってCAFEフロアに足を運んだ土木技術者は、土木と正反対に位置していると思われた女性を中心とする一般市民との距離が縮まった気がしたかもしれません。
□ 第2回(通算第15回):コクドウを味わう
日時:10月16日(木) 18:00~20:00 | 参加者:約20名 |
会場:東急ハンズ梅田店 HAND CAFE | 講師:佐藤健太郎(サイエンスライター) |
□ 第3回(通算第16回)どぼくカフェ:廃道から昔と今を想う
日時:10月23日(木) 18:00~20:00 | 参加者:約20名 |
会場:東急ハンズ梅田店 HAND CAFE | 講師:石井あつこ(オブローダー) |
□ 第4回(通算第17回):余部橋梁の空の駅・道の駅
日時:11月8日(土) 14:00~16:00 | 参加者:約30名 |
会場:JR大阪駅 時空の広場 | 講師:藤原博文(香美町 観光商工課課長)・松田好史(西日本旅客鉄道(株) 常務技術理事構造技術室室長) |
□ 第5回(通算第18回):デザインマンホールの魅力
日時:11月13日(木) 18:00~20:00 | 参加者:約30名 |
会場:東急ハンズ梅田店 HAND CAFE | 講師:池上修(マンホール愛好家) |
□ 第6回(通算第19回):どぼくと地形の協奏曲
日時:11月28日(金) 18:00~20:00 | 参加者:約30名 |
会場:東急ハンズ梅田店 HAND CAFE | 講師:皆川 典久(東京スリバチ学会会長) |
番外編 ドボクマニアのカリスマと巡るどぼくカフェツアー
(全国大会エクスカーション)
-
■ 日時
2014年9月13日(土)
■ 会場
名阪国道・国道25号五月橋・比奈地ダム・
国道308号暗峠・阪神高速東大阪JCT■ 内容
平成26年度土木学会全国大会のエクスカーションとして、国道・ダム・ジャンクションなど、関西のドボクスポットをドボクマニアのカリスマたちと巡る会を、土木カフェの番外編として企画しました。
■ 告知物
-
■ 参加者数
46名(抽選にて選抜)
■ 講師
① 松波成行 (http://japan.road.jp/)
道路趣味者なら知らぬものはない国道愛好家のカリスマ。「国道の謎(祥伝社新書, 2009)」、「酷道をゆく(イカロス出版, 2008)」など、著書・作品多数
② 萩原雅紀 (http://damsite.m78.com/)
ダム趣味者なら知らぬものはないダム愛好家のカリスマ。写真集「ダム」(メディアファクトリー、2007)、映像作品「ザ・ダム」(アルバトロス、2006)など、著書・作品多数
③ 大山顕 (http://www.ohyamaken.com/)
ジャンクション、団地など、ドボク趣味者なら知らぬものはいないカリスマ。「ジャンクション」(メディアファクトリー、2007年)、「高架下建築」(洋泉社、2009年)など、著書・作品多数
担当スタッフ
H26年度 FCCメンバー
関西支部 | 氏 名 | 所 属 |
---|---|---|
代表幹事 | 高橋 良和 | 京都大学 |
副代表幹事 | 田中 耕司 | (株)建設技術研究所 |
副代表幹事 | 福永 良一 | 大阪府 |
副代表幹事 | 藤井 信宏 | 鹿島・南海辰村特定共同企業体 |
会計幹事(副) | 押川 光宏 | (株)大林組 |
総務幹事(主) | 塩濵 圭治 | (株)淺沼組 |
総務幹事(副) | 北條 和彦 | (株)淺沼組 |
委員兼支部サーバー幹事 | 本田 豊 | 兵庫県 |
委員 | 市岡 隆 | (株)社会システム総合研究所 |
委員 | 牛山 育子 | 大阪府 |
委員 | 尾山 敬夫 | 大阪府 |
委員 | 河端 邦彦 | 西日本旅客鉄道(株) |
委員 | 酒谷 祐輔 | (株)大林組 |
委員 | 中尾 麻悠子 | 京都府 |
委員 | 西田 純二 | (株)社会システム総合研究所 |
委員 | 林 孝明 | 大阪府 |
委員 | 福井 賢一郎 | 阪急電鉄(株) |
委員 | 松井 幹雄 | 大日本コンサルタント(株) |
委員 | 道下 弘子 | (株)アニマトゥール弘報企画 |
委員 | 餅田 庄一 | 青木あすなろ建設(株) |
委員 | 樅山 貴昭 | (株)淺沼組 |
委員 | 八ツ元 仁 | 阪神高速道路(株) |
委員 | 山田 将義 | 大阪府 |