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土木ツアー「土木遺産を訪ねて」「近代土木遺産めぐり」 開催報告

土木ツアー「土木遺産を訪ねて」「近代土木遺産めぐり」 開催報告

4、5月期継続講座募集 (2014/5/21~8/20)
NHK文化センター青山教室

イベントレポート

 

 

◆土木ツアー「土木遺産を訪ねて」現地講座・まち歩き
 
2012年より継続中(NHK文化センター青山教室)

 2012年は、「土木遺産を訪ねて~大東京建設の舞台裏~」をテーマに、私たちの東京はどのように建設されたのか。徳川家康の江戸建設、明治維新後の近代化、関東大震災からの帝都復興を画期に、ゆかりの土木遺産を専門家とめぐりました。各回40名の定員に対してキャンセル待ち状態が発生したため、1日2回開催としました。
 100周年にあたる2014年は、「東京オリンピック(1964)のインフラ遺産」をテーマに、中央・青梅線沿線の土木遺産を訪ね歩きました。1889(明治22)年に新宿~立川間で開業した甲武鉄道を前身とする中央線は、特に関東大震災後、東京郊外の発展に大きく貢献しました。そうした中央線沿線には、都市開発に関わる施設を中心に、様々な土木遺産が残されています。講師は、第1回より日本大学理工学部まちづくり工学科の阿部貴弘(土木史研究委員会)、鉄道総合技術研究所の小野田滋 、東京大学大学院社会基盤学専攻の福島秀哉、各氏が担当しています。

 

◆土木ツアー「土木遺産を訪ねて」座学編「歴史に学ぶ土木力」
2012年より継続中(NHK文化センター青山教室)
講師 緒方英樹(土木学会 社会コミュニケーション委員会)

 現在の私たちの暮らしと環境は、天変地異の多い自然と対応してきた長い歴史の上に成り立っています。そうした日本の国づくりが、どんな人たちによって、どのような労苦と技術によって進められたのかを古代から辿っています。
 それら蓄積された土木技術や考え方には、「人はいかに自然とつき合っていくべきか」を知る、私たちの未来への道筋が示されています。教科書やドラマにも出てこない、大地に残された先人達の業績や生き方、考え方を、国土づくりの視点から読み解いています。
 座学編にも、各回15名程度の方のご参加を頂いています。

 

◆土木ツアー「近代土木遺産めぐり」
2014年4月20、26日
(読売・日本テレビ文化センター、台湾政府文化部、土木学会社会コミュニケーション委員会 共催)
講師 緒方英樹(土木学会 社会コミュニケーション委員会)

 道路、鉄道建設、築港、水利――。台湾近代化の基礎と道筋づくりを担ったのは、台湾統治時代の日本人たちでした。民政長官の後藤新平、殖産局長の新渡戸稲造、技師の八田與一。土木学会100周年記念事業で現地を訪ねた台湾通の講師が、その足跡をたどります。講演に先立ち、八田與一の業績を描いた虫プロダクション製作のアニメ「パッテンライ! ~南の島の水ものがたり」(文化庁支援)の授業用DVDを観賞しました。
 2回の講座で120名の方に参加頂き、本講座に参加された一部の方は、2014年の土木ツアー海外編「土木遺産を訪ねて」台湾土木遺産視察研修にもご参加頂きました。