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東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会報告会の開催報告

東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会報告会の開催報告

2014年12月12日(金)14:40~17:35
日本大学工学部 50周年記念館ハットNE 3階(福島県郡山市)
※入場無料,要申込み,定員300名

イベントレポート

 

 東日本大震災後に設置された「東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会」の主催による報告会「2011年東北地方太平洋沖地震-被害に学ぶ,課題と対策-」が12月12日(金)に日本大学工学部にて、日本大学工学部・私立大学戦略的研究基盤形成事業「福島県発の災害に強く自立共生が可能な住環境の創成に関する研究」グループの共催により開催しました。この報告会の目的は、東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会が報告書に取りまとめた被害データより何を学んだか、つまり被害の分析より社会の安全に及ぼす課題を抽出し、その対策として必要な技術などについて報告することにあります。

 報告は合同調査委員会に設置された第一部門から第三部門について実施され、日本大学・中村晋教授による「地震・地震動 -特に、福島県の地震動の特徴と課題-」から、日本大学・岩城一郎教授による「社会基盤施設の被害の特徴と対策」、東北大学大学院・真野明教授による「津波による被害、その特徴と対策」、最後に日本大学・仙頭紀明准教授により「地盤災害の特徴と対策」と題する4名の報告がなされました。

 報告会に参加された方々は建設技術者や学生を中心とする約50名で、講演者の報告に皆真剣に聞き入っていました。東日本大震災を振り返り、復興に向けた取り組みの足掛かりとなる機会を提供することは有意義なこととのご意見もいただくことができ、遅れている福島県の復興を促進するための契機となれば幸いです。