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北海道厚岸町で東日本大震災調査成果講演会を開催しました

北海道厚岸町で東日本大震災調査成果講演会を開催しました

10 月4日(金)
北海道厚岸翔洋高等学校 体育館

イベントレポート

 

 

 

講演①「2011 年大津波による減災施設の被害と復興」(東北大学教授 真野 明)

講演②「2011 年東日本大震災における地盤災害と復興」(東北学院大学教授 飛田善雄)

講演③「復旧・復興計画の課題と展望」(東北芸術工科大学教授 相羽 康郎)

主催:土木学会北海道支部・東北支部

 

北海道厚岸翔洋高等学校 体育館において「東日本大震災調査成果講演会」を開催いたしました。

 

厚岸町は道東の太平洋沿岸に位置するカキの養殖で有名な水産業のまちです。過去には十勝沖地震、釧路沖地震などの災害を経験しており、今回の東日本大震災でも津波でカキの養殖場が押し流されるといった被害を受けました。

厚岸港の目前に位置する厚岸翔洋高校は前身が水産高校で、現在でも大型実習船を使った授業などが行われています。また、在校生のご家族には水産業の関係者が多くいらっしゃるとのことです。

今回の講演会は、厚岸翔洋高校のご協力の下、次世代を担う高校生に震災の様子をお話しするという貴重な機会でした。

 

講演会当日は厚岸翔洋高校の在校生約180名と教職員の方々が聴講され、東日本大震災の大津波の特徴やそれによる被害状況、復興方針の概要などに熱心に耳を傾けていました。

講演会終了後に実施したアンケートでは、「とても勉強になりました」「津波のこわさを再確認できました」「防災に対する意識が高まった」などといった感想が寄せられました。

また、過去の津波被災経験の有無による東日本大震災発生後の意識変化について集計したところ、被災経験が「ある」方の70%が”意識の変化がある”と回答した一方で、被災経験が「ない」方については”意識の変化がある”との回答は49%にとどまっており、実際の被災経験が及ぼす意識変化への影響がうかがえる結果となりました。

今後も今回の経験を生かしながら、土木技術者だけでなく一般市民や次世代を担う若者などを対象に、震災の知識の普及をさらに進めていきたいと思います。